若紫(源氏物語)




 源氏十八歳の春。瘧病の加持祈祷といとしい義母「藤壷」への思いを断つために忍んで訪れた北山の山深い寺は、桜の真っ盛り。

 病いえて帰る前の夕暮れ時、近くの僧坊の小柴垣より覗いてみると、いとしい人の面影にあまりにも似た少女が・・・・。

 少女はいとしい人の姪であったとは、何という縁でしょうか。



尼君「どうしたのです?」

姫「伏篭の中の雀の子を犬君が逃がしたの」




何と愛らしい子!

大人になったらどんなに美しい女性になるだろう。

それにしても、藤壷様に似ている。