花の宴(源氏物語)

第八帖 花の宴です。

 宮中で催された桜の花の宴で互いに素性もわからないまま契りを結んだ右大臣の六の君(実は帝への入内が決まっていた)、今度は右大臣の屋敷で催される藤の花の宴に招かれた。
 再三の招きにしぶしぶと葡萄染めの下襲で出かけた。
 宴の後広い屋敷を歩きまわっているうちに、例の姫君の部屋とおぼしきあたりに行き着いた。