花散里(源氏物語)

 麗景殿の女御(源氏の父故桐壺院の女御)の妹、三の君の事を思い出し、五月雨の空が珍しく晴れた合間に忍んで出かけた軒端に近い橘の薫が懐かしく匂うひっそりとした御殿で、昔話をしました。